みちやなぎ (道柳) 

学名  Polygonum aviculare
日本名  ミチヤナギ
科名(日本名)  タデ科
  日本語別名  ニワヤナギ
漢名  萹蓄(ヘンチク,biānxù)
科名(漢名)  蓼(リョウ,liăo)科
  漢語別名  竹(チク,zhú)・萹竹(ヘンチク,biānzhú)・萹筑・萹竹牙、竹葉草(チクヨウソウ,zhuyecao)・竹節草、地蓼、烏蓼(ウリョウ,wuliao)、路邊草・道生草、七星草、鐡片草・大鐵馬鞭・牛鞭草、猪牙草、姝子草、粉節草
英名  Knot-grass
2006/05/29 新座市大和田

2009/08/09 埼玉県富士見市水子

 ミチヤナギ属 Polygonum(萹蓄 biānxù 屬)には、世界に約30-70種がある。

  ハイミチヤナギ P. arenastrum(伏地蓼)
    オクミチヤナギ var. platycarpum
  ミチヤナギ
(ニワヤナギ) P. aviculare (萹蓄)
          『中国雑草原色図鑑』20
    オオミチヤナギ var. vegetum (P.heterophyllum;異葉蓼)
  スナジミチヤナギ P. calcatum
  P. mandshuricum(普通蓼)
  ヤンバルミチヤナギ P. plebeium (腋花蓼・小萹蓄・習見蓼)
         『中国本草図録』Ⅶ/3063・『中国雑草原色図鑑』28
  アキノミチヤナギ(ハマミチヤナギ) P. polyneuron
  ヌカボミチヤナギ P. ramuliflorum
  ナガバハマミチヤナギ P. tatewakianum 
   
 中国では、ミチヤナギ Polygonum(萹蓄 biānxù 屬)の範囲を広く取り、イブキトラノオ属 Bistorta・イヌタデ属 Persicaria などを Polygonum に包摂する。
 タデ科 Polygonaceae(蓼 liăo 科)については、タデ科を見よ。
 『詩経』に出る竹は、ミチヤナギである。
 『爾雅』釋草
(0059)に、「竹、萹蓄」と。
 『本草和名』萹蓄に、「和名多知末知久佐、一名宇之久佐」と。
 『倭名類聚抄』萹蓄に、「和名宇之久佐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』萹蓄に、「ウシクサ
和名鈔 マキクサ ニハクサ共ニ同上 ニハヤナギ ミチヤナギ奥州 ミチシバ同上 ハゝキゞモドキ備中」と。
 広く世界の温帯・亜熱帯に分布する雑草。
 中国では、ミチヤナギ・ヤンバルミチヤナギの全草を萹蓄(ヘンチク,biānxù)と呼び、薬用にする。『中薬志Ⅲ』pp.217-219 『(修訂) 中葯志』IV/660-664 『全国中草葯匯編』上/834-835
 また、福建・四川ではヤンバルミチヤナギ P.plebeinum(腋花蓼・小萹蓄)を萹蓄の代用にする。

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